CONTENTS コンテンツ

プラス思考の弊害

何事もプラスに前向きに考えるのが大切。ネガティブな感情を持つと
悪いことが起こるから、物事をプラスに捉えよう。

プラス思考やポジティブ思考にしていくことが大切だと
認識されている人が多いように感じます。

さてさて、プラス思考(ポジティブ思考)をしたら本当に人生豊かになっていくのでしょうか?

もちろん、自然に気持ちが前を向いたり、明るい気分になり
プラスの感情が湧き出てくることがあります。

自然に湧き上がってくるわけですから、プラス思考ではありません。

このたびのテーマ、プラス思考の弊害というのは無理やりにプラスに
気持ちを持っていこうとする無理ポジのこと。

本当はネガティブな感情が湧き上がってきているのに、ネガティブな感情を
打ち消し(実際は打ち消されていない)、プラス思考をしようとする無理ポジ

無理ポジの大きな弊害は、自分に嘘をつくこと。
自分を偽っていくことで、自分がわからなくなっていくことです。

しかも、無理ポジをする人は、人にも無理ポジを押し付けていきます。

「もっと前向きに考えなさい」「もっとプラスに物事を捉えなさい」

教育する立場(親や教師等)の人が無理ポジを押し付けると、世の中に
自分のことがわからない、自分じゃない自分を生きる人を生み出していきます。

日本人の自己肯定感の低さは、あらゆる世界の調査からも明らかになっています。
原因のひとつに無理ポジがあるように思います。

まずは、自分に嘘はつかないこと。自然に湧き出てくる感情を受け容れていくこと。

自然に湧き出てきた感情がネガティブな感情であれば、まずは受け容れる。
受け容れてみて、ネガティブな感情の中に入っていくと幻想であることが
わかってきます。

また、ネガティブな感情から本当はどうありたいかが見えてきます。

ネガティブ感情をごまかし続けていくと、プラスの感情もわからなくなります。
プラスの感情がわからなくなるとは、自分が何に喜び、どういうことに
居心地の良さを感じるのか。

自分が何が好きなのかがわからなくなることは生きる上で大きな弊害となるのです。