元プロ野球選手で、日本でもアメリカでも大活躍したイチロー氏。
先日、「イチ問一答」と題したインスタライブに登場され、
悩める大人たちの質問に答えておられました。
その中で、自己肯定感を高める風潮についての悩みに対して
イチロー氏の答えは、「(自己肯定感という言葉)すごく気持ち悪いこと!」
理由として、「自分でも振り返らない。いいことしか考えない。
そうなったら、人間ですから弱い生き物なので基本。僕は堕落すると思います。」
と答えてられました。
イチロー氏のコメント、あなたはどう思われますか?
私は、
「イチローさん、よく言ってくださいました!」
という感想です。
イチロー氏のように偉大な実績を積んできた人のコメントは、影響力大です。
自己肯定感、私も違和感があります。
自己肯定感が必要となるのは、今の自分を否定しているから。
今の自分を否定しているから、自分を肯定したくなる。
よって、自己肯定感を高めたい!
となっている人が多いように思います。
私もかつては劣等感とコンプレックスの塊のような人間でした。
今の自分では駄目なので、もっと立派な人間にならないといけない。
と思っていました。
そもそも、どうして今の自分では駄目と思っていたのかというと、
人と比較して、人より優れたものがない自分にダメ出しをしていました。
人との比較の中でしか自分の価値を見出せないと、劣等感やコンプレックスを
生み出し、自己肯定感を高めたいと思ってしまいます。
自己肯定感を高めたいと思う問題の本質はどこにあるのか?
考えてみる必要があるかもしれません。
人には誰にも天賦の才が宿っています。
天賦の才を見出したかったら、今の自分で生きるしかありません。
否定も肯定もなく、今の自分を受け容れて生きる。
自分以外の何者になる必要はありません。
よって、自己肯定感は必要ない!
というのが私見です。