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結果至上主義の弊害

「結果(成果)を出したいと思うことは悪いこと?」

いえいえ、結果や成果を求めるのは悪いことではありません。
結果(成果)を出したいから、人間は頑張れると思います。

ただ、結果や成果だけに焦点を当て
価値を見出そうとすることはやめた方がよいと思います。

例外はあります。

知人のA氏は、結果(成果)を出すこと自体が喜び。
好きな仕事の定義が「結果が出る仕事」と言っており、
何の仕事をしたいかではなく成果を出すことが楽しくて仕方ないのです。

A氏のような例外は除いて、結果(成果)至上主義の弊害は、
結果や成果を追い求める背景に問題がある場合が多い。

何が問題かというと、
結果(成果)を出すことでしか、
自分の価値を(自分が)認められないということです。

結果(成果)を出すまで、自分にはOKを出せません。
うまくいかないことがあると、「自分には才能がない」と
ダメ出しばかりします。

おそらくですが、結果(成果)を出す人は、何事もスムーズに
成し遂げていると勘違いしています。

自分の価値を見出したいため、結果(成果)が早く欲しくてたまりません。

さて、どうしてこうなるのでしょう?

「今の自分ではダメだ!もっと、立派にならないといけない」と思っています。

「今の自分では、何の価値もない」と思っています。

現状の自分を否定するということは、現状の自分が
本当はどうしたいのか?」がわからなくなります。

結果至上主義の最大の弊害は、

自分でない自分になろうとしていること。

よい例えとは言えませんが、ウサギがライオンになろうとしているようなもの。

ウサギはウサギであることを受け容れ、ウサギの特性を活かして
ウサギとしての幸せな生き方を目指した方がよいはずです。

決してパーフェクトではない不完全な今の自分をまずは受け容れる!

そして、今の自分を正しく理解して、
持っている特性や強みを活かした生き方を模索していくことです。

結果(成果)至上主義に陥る人の多くが、現状の自分を否定しています。

自分を否定することで、悩みや問題を抱えています。

結果(成果)というのは、どういう行動をとったかによります。
行動には感情が伴い、感情は信念や思考から生じます。

信念や思考とは、その人が大切にしたい価値観。

要は、現状の自分がどうしたいのか?が大切になってきます。

現状の自分を否定していては、何も始まらないのです。