NHK朝の連続テレビ「虎に翼」が始まりました。
モデルとなった人物は、日本で初めて女性弁護士の1人となった三淵嘉子さん。
「虎に翼」では猪爪寅子(いのつめともこ、以下寅子)という役名で、
俳優の伊藤沙莉さんが演じておられます。
女性の幸せは、お見合いで優秀な男性と巡り合い、結婚して家庭を守ること。
母役の石田ゆり子さんはドラマの中で、「女が幸せに生きるためには、賢くても
馬鹿になること」と表現されていました。
社会通年として女性は、一歩引いて自分を抑え、旦那を立てて
家庭を守るのが幸せという教えだったようです。
当時の女性の幸せ像に、疑問を持ったのが寅子。
女性の幸せのためにとお見合いを勧める母の反対を押し切り、
女性が社会で活躍することが難しかった時代に法科大学に入学するのです。
率直にすごいな、と思ったのは……
自分の中の違和感をきちんと感じているということ。
普通は社会常識や倫理観等が優先され、例え、違和感があったとしても
理性でその違和感を亡きものにします。
脳は省エネのため、培ってきた観念(社会常識や倫理観等)で、物事を
捉えようとするからです。
自分の中の違和感をきちんと感じる!
自分の人生を生きる上で、とても大切な感性かと思います。
一昔前のように、年功序列や終身雇用の時代ではありません。
会社や組織、社会通念で生きていく方が自分を確立できる時代では
なくなりました。
自分がどうしたいのか?どう生きたいのか?
自問自答して自我を確立したうえで、関わる人たちと協業していく時代です。
どうも、人は、組織やコミュ二ティの中で協力し合えることで幸せを感じる
ようにできているみたいです。
幸せに生きるためには、…
まずは、自我の確立。
即ち、自分の違和感と向き合いながら、自分がどう生きることが
自然で自分らしいのかを模索していく必要があります。
ドラマでの寅子の生き方がどう描かれるか。
楽しみです。